鉄筋・鋼板腐食状態検出器 iCAMMTM (アイキャム)
鉄筋も、鉄板も、この1台で高精度検査!
鉄筋コンクリート検査 鋼構造物腐食マッピング
私たちACTARISEは、世界最高・最新の技術を用いて、
日本のインフラ構造物の健康状態を、
高精度に、詳細に、そして誰でもわかるように評価します。
iCAMM(アイキャム)は、カナダ オンタリオ州・ウォータールー大学の研究者たちによって開発された最新のパッシブ磁気法による非破壊検査技術です。
コンクリート構造物における鉄筋の腐食や亀裂、PC鋼線の腐食、鋼製桁の腐食、タイル貼付け下のRC構造物や、プラントにおけるパイプラインの内外の腐食、断熱材下のタンク腐食などの鋼板の調査も可能です。
完全非破壊検査にて診断を行うことが可能ですので、構造物へダメージを与えることは一切ありません。
腐食/欠陥の検出原理
地球上にある強磁性体(鉄・ニッケル・コバルト等)は、地球の磁場による影響で微弱ながら磁化されています。その磁力線は、強磁性体の微細構造が変化すると乱れることがわかっています。iCAMMは、強磁性体の健全部・欠陥部における磁力線のわずかな変化を「超高感度磁気センサー」で受信し、腐食箇所を特定します。強磁性体の断面変化が大きくなればなるほど磁気応答も大きくなることから、腐食量を定量化します。
また、強磁性体が強い応力・圧力を受けた状態になると、磁気応答も大きく変化します。このことから、構造物の応力集中箇所を特定することも可能です。パイプラインなどでは内部圧力が高いほど、磁気応答が大きくなり、より腐食・欠陥箇所を特定しやすくなります。
特徴
- 完全非破壊、パッシブ方式(外部から電流や磁場を加えない方式)
- 事前に表面処理やコンクリートへの散水などは一切不要
- 塗膜やタイル、水分量の影響を一切受けず、ハツリや事前の表面処理も不要
- 外部欠陥と内部欠陥の両方の検出
- 湿気、温度、塩分、その他の環境条件の影響を受けません
- コンターマップを作成でき、腐食状況が視覚的、感覚的に分かりやすい
用途
- コンクリート内の鉄筋の腐食や亀裂を検出
- 鋼材の応力集中箇所の検出
- 橋梁の鋼桁の腐食検査
- 塗膜/タイル張り下のRC構造物
- 断熱材下のタンクの腐食検査
- パイプラインの腐食検査
- 船舶の腐食検査
鉄筋コンクリート構造物の鉄筋腐食検査
InspecTerra社の特許技術iCAMMは、自然環境における鉄筋の状態(腐食や欠陥など)を完全非破壊で定量化するために使用されます。
鉄筋コンクリート構造物は、橋梁、ダム、擁壁、ビル、駐車場、などの土木構造物や建築構造物に幅広く使用されています。コンクリート構造物の劣化の主な原因は、塩化物の浸入・コンクリートの中性化による鉄筋の腐食です。鉄筋腐食は、鉄筋断面積の減少だけでなく、腐食によるひび割れや周辺コンクリートの剥落を引き起こし、構造物の耐久性や耐用年数に悪影響を及ぼします。
従来の電気化学的手法(自然電位法、分極抵抗法、電気抵抗法など)は、コンクリートの不均一さによる精度の問題、水分・塩分の影響、温度・湿度の影響、その他の外的要因の影響のみならず、コンクリートを一部斫り、鉄筋を露出させる必要がありました。
電気化学的手法はあくまでもコンクリート中の電気的環境を測定し、鉄筋腐食を推定する手法であり、断面変化などの減肉等を測定するものではないため、定量的な検査結果を得ることが難しいという問題がありました。
InspecTerra社の特許取得済みiCAMM検査技術は、このような制限の影響を一切受けず、健全部と腐食部を視覚的・感覚的に区別し、鉄筋の一般的な腐食、局所的な孔食、長手方向の欠陥、亀裂の存在と程度を検出することができます。
iCAMMは、かぶり厚3~10㎝程度の深度にある鉄筋の腐食検査を得意としております。
橋梁のスラブ・壁高欄・橋脚、橋脚、ダムやコンクリート構造の建築物の検査に用いられます。
解析結果は腐食度合いに応じたコンターマップで表現することにより、深刻な腐食劣化・欠陥のある個所を特定し、その断面損失量(%)で確認することができます。
鋼構造物の腐食マッピング
InspecTerra社のiCAMM検査技術は、鋼桁、プレート、タンクなどの鋼構造物の腐食による肉厚減少のマッピングにも使用できます。
腐食は、橋、貯蔵タンク、パイプライン、海洋施設、船舶などの鋼構造物の構造能力と安全性を損なう可能性があります。
従来の NDT 検査は、大規模な表面処理の必要性や、水分や塩分の存在によって妨げられることがよくあります。
InspecTerra の iCAMM検査技術にはこれらの制限が一切なく、重要な鋼材の断面損失・減肉の評価を、迅速かつ信頼性の高いマッピングで提供することができます。
技術比較(超音波厚さ計とiCAMMの残存肉厚測定比較)
iCAMM検査技術の利点を実証するため、iCAMMとUTの両方を使用して、蒸気ボイラーの60㎝×90㎝の小さな試験セクション全体の肉厚を測定した。ボイラーの公称厚さは18mmであった。
UT検査は表面粗さに大きく影響されましたが、iCAMMは表面粗さの影響を受けませんでした。
iCAMMの利点
・表面処理を必要としなかった
・カプラント不要の為、検査時間が大幅に短縮された
・連続的なデータ取得により、詳細な結果が得られた
iCAMMでは、非常に短時間で全領域を連続スキャンできました。
ACTARISEは鉄筋-鋼板の腐食調査を主に、
鉄筋探査、非破壊検査を最新技術を用いてインフラの状態を評価します
全国に対応。ご相談ください。
お問合せはこちらお問合せから調査日決定までの流れ、
鋼材腐食調査の流れ(調査当日について)は
お問合せページからご覧いただけます。