橋梁スラブ鉄筋腐食調査

検査対象のボックスカルバート
場所:カナダ、オンタリオ州マーカム市
構造:ボックスカルバート(溝橋)
竣工:1982年
スパン:約6.7m
幅:約13.4m
検査範囲:スラブ全面(天井面)
●備考
スラブ裏面のコンクリートの状態は事前に目視検査、自然電位、6本のコア(空気量、塩化物含有量、圧縮強度を測定)によって評価済み。
コンクリート表面には変色、剥離、ひび割れ、錆汁などの目視範囲で鉄筋腐食の兆候があり。
従来法とは異なり、iCAMMは下記のメリットがありました。
・ハツリ、コアリングが不要
・鉄筋への直接接触は不要
・散水不要
・腐食による断面損失量の定量的結果が得られる

iCAMMによる鉄筋断面損失の定量的結果のカラーマップ

iCAMMによるスキャン
iCAMMはコンクリート表面から直接鉄筋の状態(腐食による断面損失の程度)を測定しました。
今回の結果は目視検査および自然電位法と非常に一致していましたが、腐食電位や腐食発生確率に関する定性的な情報だけでなく、橋梁全体における実際の断面損失の程度を定量的に推定することができました。