レールの検査

レールの検査

iCAMMによるレール検査

場所:カナダ、オンタリオ州トロント
構造: 路面電車、鉄道レール
材質:鋼
検査範囲:ダンダス・ストリートにあるTTCの路面電車の線路(東と西の両方)の120m


●備考
路面電車の線路は、レールの間と周りのスペースがアスファルトまたはコンクリートで覆われているため、NDT検査方法に仮題を残している。
レールヘッドの形状も異なり、従来のフラットボトムレールに加えて「溝付き」レールが使用されている箇所もある。

レール両側がコンクリート/アスファルトで埋められているので、そのままiCAMMスキャナーを適用。
データ解析では、グレード以下(または埋め込み)強磁性体(パイプ、導管など)、レールプロファイルに沿った金属縁取りなど、外部磁場からの干渉により、いくつかのユニークな問題が発生しました。

レール検査時のイメージ

地中埋設物の強磁性体(パイプ、導管など)やレールのプロファイルに沿った金属縁など、外部磁場からの干渉により、データ分析においていくつかの特有の問題が発生しました。

左からPitting(孔食)、Corrugated rail(波状摩耗)、Pitting and head checks(剥離・ヘッドチェック)

iCAMMの解析結果の一部

検査対象となったレールの大部分には、ある程度の表面にピットが発生しており、一部の区間では波状摩耗や転がり接触疲労(RCF)によるヘッドクラック(頭割れ)が見られ、場合によってはさらに深刻なヘッド摩耗も見られました。また、スキャンエリアの一部では、内部欠陥/亀裂が数例確認されました。

本プロジェクトの結果は、上記の欠陥や溶接部などの他の特徴がiCAMMを用いることで容易に特定・評価できることを示しました。
iCAMMによる検査は通常の道路交通規制を除き、路面電車の運行への影響は最小限でした。

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