断熱材下の鋼製タンク検査 (CUI)

大型断熱分離容器
場所:ノルウェー、カルスト
構造: 大型断熱分離容器
製造:1923年
材質:ASTM A 516 Gr.60 steel
板厚:18mm
断熱材:約75mm厚の発泡ガラス断熱材+アルミニウム製カバー
検査範囲:1m×1.4m
●備考
InspecTerra社ノルウェー支社のプロジェクトで、ノルウェーのカルストにあるエクイノール社の処理プラントと試験施設で行われました。

断熱材+アルミ製カバー

断熱材の上から直接スキャン
iCAMMは特別な表面処理を必要とせず、非強磁性被覆(塗料、コーティング、断熱材、被覆材など)の影響を受けないため、鋼製容器の検査はアルミニウム製カバーと75mm断熱材の上から直接スキャンすることが可能です。
得られた腐食マップは、試験エリア内の重要な腐食領域を明確に特定しました。溶接は対象物の磁場を大きく変化させるため、溶接の影響も結果に反映されています。

iCAMMによる断熱材下の鋼製タンク検査結果
このアプリケーションでは、iCAMMを使用して表面カバー (被覆や断熱材など) の下の腐食を迅速かつ効果的にマッピングし、その結果を基により詳細な検査 (UTの使用など) の必要性の有無や検査範囲を決定付けることができました。
大型の構造物ではスクリーニング試験としてiCAMMを用いることで、検査にかかる費用・時間的コストを削減することが可能です。