主桁の応力集中箇所データ

主桁の一部
場所:愛知県
構造:鉄筋コンクリート桟橋
鉄筋:D32及びD16
竣工:不明
検査範囲:主桁主筋D32及びD16の桁全長
●備考
大きな破損箇所が見られるが、その位置からの錆汁は確認されない。
数年前に補修工事を行っているが、クラックが各所でクラックが入っている。
主筋方向2本(D32及びD16)の腐食調査を行った。
クラックが複数箇所見受けられ、腐食状況調査となった。

iCAMM解析結果(腐食マップ貼り合わせ)
iCAMMデータの解析結果を写真と合わせてみると、磁気応答反応のある箇所が点在しており、上の鉄筋(D16)と下の鉄筋(D32)を並べてみると、同じ位置(スターラップの配筋間隔)で磁気応答が発生していることがわかった。
主筋とスターラップの位置で過剰な磁気応答が発生している。
つまり、過剰な応力により、主筋とスターラップが互いに押し合い、磁気応答となって観測されたものである。

区間別解析結果
横桁を挟んで隣の区間を解析してみると、健全な反応であることがわかる。
また、桁端部では深刻なクラックが発生しており、応力集中によるクラックの発生、またはクラックによる鉄筋への応力集中が推測される。
以上をまとめると、
・スターラップの位置で磁気応答が発生している
・クラックが発生している
・クラックから錆汁は確認されない
・別区間では正常な磁気応答
となり、調査時点において桁端部に応力集中が発生しているものと考えられる。