マンション天井部 漏水箇所の腐食調査

マンション天井部 漏水箇所の腐食調査

駐車場RCスラブ検査

場所:兵庫県神戸市・マンション
構造:鉄筋コンクリート
鉄筋:D13
竣工:1999年
検査範囲:天井スラブ面(数か所)

●備考
建設時に開口部を埋めた跡あり。
開口部長方形の両短辺より上階からと思われる漏水が発生、錆汁、エフロ等が目視確認された。
また、事前に一部削り行っており、腐食も確認

洗面所付近にて上階より漏水が発生、壁紙等への錆汁付着、カビの発生などで漏水に気付くも1年以上前から発生していたことが判明。特に開口部跡の両短辺にて水滴・錆汁・エフロを確認、削りにおいても腐食を確認されたため、腐食の範囲と腐食量推定のためにiCAMMが指定された。
同水回り室内の漏水確認箇所(AreaB)と漏水なし(AreaA及びAreaC)の3箇所でスキャンを行い、その違いも検証する。
調査箇所の並びはAreaA、AreaB、AreaCの位置で並んでおり、AreaBは他の2箇所に挟まれた位置関係にある。

Area B (漏水確認箇所)の解析結果

当初予想されていた通り、開口部短辺を通る鉄筋については腐食反応が見られた。
対して長辺を通る鉄筋については腐食反応は見られなかった。
このことから、両短辺からの漏水が腐食の原因と考えられる。

Area A (漏水なし) の解析結果

ICAMM

Area C (漏水なし) の解析結果

次に、漏水が確認されなかった箇所のデータを解析した結果、AreaCで若干の腐食兆候が見られたが、漏水が確認されたAreaBの腐食兆候の比ではなく、AreaBの腐食はマンション老朽化が原因ではないことが推測された。

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