また、必要があればダイバーがPROXIMITY PROBEを手に取り、測定ポイントにプローブを近づけることで、更に精度の高い陰極防食測定を行うことができます。
DC-II同様にツイン照合電極(Ag/AgCl)を採用しているため、現場校正を可能にし、作業中に1つの電極が故障してももう1つの電極で作業を続行できます。
ケーブルコネクタは標準的なSEA CON® RMG-3FSコネクタを使用しているため、ダイバーのアンビリカルケーブルに簡単に接続することが可能です。
小型のアイボール型ROVにも接続して接近型陰極防食調査を行う事も可能です。
作業風景
プローブ先端
陰極防食電位と呼ばれる測定値は、その領域の鋼材が陰極防食されているかどうかを示します。
測定値が低い(より正の方向の値)場合、犠牲陽極の交換が必要であることを意味します。
そのまま犠牲陽極を使用し続けると、海中鋼構造物が使用不可になるまで腐食が進みます。
照合電極は1つでも使用できますが、2つの照合電極を使用することで、互いの測定値がドリフトしているかどうかが判定できます。
互いの照合電極の測定値の差は概ね±5mV以内に収まりますが、差が±10mVを超える場合、照合電極が劣化・故障している可能性があるため、プローブを交換する必要があります。
また、万が一調査中に1つの照合電極が故障した場合でも、もう1つの電極で調査を続行できます。
この場合、「より正の値」の電極が故障している可能性が高いため、「より負の値」を示す照合電極の測定値を採用します。
オプションのZnキャリブレーションクーポンを使用することで、使用前や日常点検が簡単に行えます。
海水または模擬海水を非金属性バケツに満たし、右下図のように配線します。
次にZnキャリブレーションクーポン及びプローブをバケツ内に設置します。
その時の陰極防食電位を読み取り、下記表の範囲内に収まっているかどうかを確認するだけです。